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深夜食堂は毎回ゲストを迎えてストーリー展開して行く一話完結の物語。ゲストで主役を張ったキャラも脇役に回ることもある。脇を固める常連さんが事件を引き起こすこともある。キャラクター同士の相関関係や、明らかになったプロフィールなどをお伝えします。
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深夜食堂 第1集
第1夜 赤いウインナー
【マスター】
経歴不明で顔の傷跡について詳細を知るものはいない。懐かしい思い出の料理を作ってくれる。ほどよい立ち位置で話を聞いてくれる。お腹と心を満たしてもらいに、人々は今夜も「めしや」を訪れる。ふだんは作務衣姿しか見られないが、昼間にカツカレーを食べた時、マリリンの劇場に足を運んだ時の私服はスタンドカラーの上着にデニムのパンツだった。
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/
小学館ビッグコミックオリジナル連載中
【竜ちゃん】
鬼島組の幹部。高校時代は元大リーガー加藤将太選手とチームメイト。ポジションはセンター。決勝戦前日、野球部マネージャーのクミが誘ったことで、不良達にからまれ、大乱闘の不祥事を起こしてしまう。竜ちゃんは退学、中里高校は決勝戦出場を辞退した。クミにはタッパ入りの赤いウインナーを差し入れてもらっていた。第13夜◎「スイカ」では、怪談を聞いて、しばらく「スイカ」が食べられなくなる程の怖がりの一面を露呈した。父は横顔がそっくりな西園寺という紳士。母は西園寺の愛人・静子。辰年生まれで、竜一と名付けられていた。母・静子も竜ちゃんと同じく、しいたけが嫌い。ドラマ・映画(松重 豊)
第1夜 赤いウインナー 第31夜 再び赤いウインナー など多数。
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/小学館ビッグコミックオリジナル連載中
【ゲン】
鬼島組の竜の舎弟。顔に似合わず下戸。めしやではいつも豚汁定食ときんぴらごぼうを注文する。中退した母校川北工時代に憧れていた市川先生とめしやで再会する。市川が10年ぶりにニューヨークから帰国して注文したのは、きんぴらごぼうだった。ドラマ・映画(山中 崇)第1夜 赤いウインナー 第51夜 きんぴらごぼう など多数
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小学館ビッグコミックオリジナル連載中
【小寿々さん】
新宿二丁目でゲイバーを経営している。好物の甘い玉子焼きと竜ちゃんの赤いウインナーを取り替える。鬼島組事務所の発砲事件で入院したときに、甘い玉子焼きと赤いウインナーの重箱を差し入れるが、思いはとどかない。本名は小村徹五郎という男らしい名前。
第1夜 赤いウインナー 第86夜 甘い玉子焼き など多数
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第2夜 きのうのカレー
【ジンさん】
まかないにマスターが「きのうのカレー」を食べているところへジンさん達が来店する。カレー屋では味わえない「きのうのカレー」は、大人気。人が食ってるの見ると、なんか食いたくなる。客が来るたびにオーダーされ、すぐ売り切れになってしまう。それ以来、第一火曜日は「きのうのカレーの日」になった。
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/
小学館ビッグコミックオリジナル連載中
【エリカ】
何杯もおかわりするエリカの食いっぷりに、マスターはジンさんのことを気にしつつも「きのうのカレー」のオーダーに応えてしまう。ほどなく来店したジンさんに「売り切れ」を、マスターとエリカは謝罪する。これをきっかけに61歳のジンさんと21歳のエリカは付き合うことになった。
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第3夜 猫まんま
【千鳥みゆき】
「あったかいごはんにのっけて、おしょうゆかけて食べたいんだけど。」カラオケで一晩中歌っていた売れない演歌歌手の千鳥みゆきがやってきた。「猫まんまかい。ありゃあうまいなあ。どうせなら炊きたてのめしで食わしてやるよ。」マスターは妙にうれしくなって答えた。
ドラマ(田畑智子)
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/
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第4夜 しょうゆとソース
【しょうゆをかける男】
二人の男が、「目玉焼の黄身の底が一番好き、次は白身のバリバリしたところ」といったんは意気投合するが、「しょうゆをかけるか、ソースをかけるか」で、対立することになる。タコウインナーを食べていた竜ちゃんまでも意見を求められてしまう。
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【ソースをかける男】
目玉焼の件の数日後、またも居合わせた二人はあじフライを同時にオーダーしてしまう。ほかの客を巻き込んで、「しょうゆorソース」の第2ラウンドが勃発する。結果が注目されるなか女が訪れる。判定を託された女はあじフライに何をかけたのか?
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【判定を任された女】
ぱったり姿を見せなくなった「しょうゆをかける男」と「ソースをかける男」のその後を彼女は知っていた。二人には共通点が多数あったことを明かした。二人は年も血液型もいっしょで、同じような間取りの似たようなアパートに住んでいた。しかし、ある一点がまったく違っていた。
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第5夜 牛すじ大根玉子入り
【まゆみちゃん】
牛すじ大根玉子入りが好物のまゆみちゃんは、イケメンの先生にダイエットを薦められるが、明日からダイエットするからと今日もおかわりをしている。新潟在住の姉きよみさんには、桃子ちゃんというふたりにそっくりの体型の娘がいる。
第6夜 納豆 第13夜 スイカなど登場多数。
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第6夜 納豆
【ジュンちゃん】
「納豆のタレいらないから」「お釣りはとっといて」と男前のジュンちゃん。高校時代は駅伝のエース。二丁目「紫の上」のニューハーフ。ガリ江こと大井マサルにも、淳之介先輩と慕われている。高校卒業後、自衛隊に入隊する。もちろんガリ江も後を追う。
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【吉田くん】
納豆を食べているジュンちゃんに一目惚れ。後に元男であることを知らさせるも、精をつけるため、納豆は欠かさない。マスターの知る限り、納豆を食ってヤセた唯一の人物。
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第7夜 焼き海苔
【宮本ちゃん】
海苔だけで丼めし三杯たいらげる宮本ちゃんは、写真を取り出し、今日も黒髪のキレイな娘自慢を始める。店に居合わせた茶髪の女の子に「女子高校生だか風俗のオネーチャンだかわからんのばっかりだ」と、最近の若者の茶髪を嘆いている。
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【鶴田さん】
宮本ちゃんの相棒。シャレにならないから、本名が鶴田さんだけど絶対「ツルちゃん」なんて呼べないルックスの持ち主。「海苔食べないからこのザマですよ。同い歳には見えないでしょ!?」といじられていたが、最近店に来ない相棒をいつも気にかけている。
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【宮本ちゃんの娘】
宮本ちゃんが娘自慢をする時の写真には、黒々としたロングヘアーで、バイオリンを片手にセーラー服の少女が微笑んでいる。おさない頃から、彼女は海苔で巻いた好物のたらこ入りのおにぎりを、公園で桜の咲く頃食べていた。
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第8夜 たらこ
【マリリン】
花園ミュージックのストリッパー。惚れっぽくて、男の真似をしたがる。それでいて飽きっぽい。初恋の男の唇に似ている「たらこ」のミディアムレアを注文していたことがあった。彼女は今、何を注文しているのだろう…。
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【忠さん】
マリリンを熱く応援するストリップを見続けて54年のベテラン。粋な姉さん「八千代」さんが伝説のストリッパー「ローズ美千代」だと見抜く。いつもキャップをかぶっているが、唯一 67夜「春キャベツ」の回では、キャップなし忠さんが見られた。
第8夜 たらこ 第68夜 アジの開き 第132夜 ロールキャベツ など多数
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第9夜 カツ丼
【カッちゃん】
試合に勝った日は、店にカツ丼食べに来るボクサーのカッちゃんは、単純でわかりやすい。テレビ中継された試合では、ねちっこいボクシングで見事勝利を飾る。スランプ中に突然店を訪れたカッちゃんは、次の試合に、何やら秘策があると打ち明ける。
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【アケミさん】
スナックに勤めているアケミさんが託児所に預けていた娘のマユちゃんを連れて店にやって来た。もともと格闘技好きでK-1を娘のマユちゃんとテレビで観ていたらしい。母娘が後楽園ホールの試合に招待されて、アケミさんとカッちゃんは付き合うことになった。
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【マユちゃん】
初対面で、試合後 顔がボコボコのカッちゃんに話しかけ、二人のキューピット役になった。テレビ中継された試合を観てから、「カツ丼を食べると」聞かないマユちゃんを連れアケミさんは店にやって来た。「強いね カツ丼のおじちゃん!」とマユちゃんはカツ丼を満足気に頬張った。
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第10夜 ナポリタン
【三逍亭円昼】
イタリア人フリオに噺家の三逍亭円昼師匠が一杯すすめると、歌舞伎好きの二人は意気投合、寄席に招待することになる。師匠は帰りのそばやで、フリオのみごとな食いっぷりを「そば食うのうめぇんだ。俺自信なくしちゃったよ」と絶賛する。そして、あっと言う間にフリオを弟子に迎えた。
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【フリオ】
日本語バリバリのイタリア人フリオは、ナポリタンを食べたことがなかった。星さんに初めて連れてこられた時は、粉チーズとタバスコをかけて食べるように勧められ、なんとも言えない表情をしていた。おいしくないと言いつつも、癖になって「めしや」通い詰めていた。
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第11夜 ポテトサラダ
【エレクト大木】
ポテトサラダが好物の大木は必ず二皿おかわりする。全盛期には年間400本のアダルトビデオに出演したという伝説のカリスマAV男優。故郷に残した認知症を患う母が妹の助けを借りて、ポテトサラダを作ってくれたが…。
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【田中くん】
AV男優ボッキー田中。めしやに居合わせたエレクト大木に懇願して、弟子入りを許された。28夜「いただきます」の回では、AV女優「白井ゆり」に心を奪われてしまう。彼女と共演の機会に恵まれるも、田中は「愛しさが120%を超えると起たなくなった」と師匠の大木に代役をさせてしまう。
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第12夜 キューリのぬか漬け
【リョーマ藤崎】
夏、キューリのぬか漬けを洗って丸のまま一本かじりながら、ビールを飲むのが最高だ。それが一番うまい食べ方だと教えてくれたリョーマ藤崎。彼女は女子プロレスのチャンピオンだ。この頃、まつげも立って女っぽくなったと店でも評判だった。
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【将平】
路上ライブをやってるとき、からかってきた男達に殴りかかり、逆にボコボコにされる。そこへリョーマ藤崎が止めに入り、相手をボコって将平をたすけてくれた。将平はリョーマ藤崎のところへ転がり込み一緒に暮らし始めることになったが…。
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第14夜 ラーメン
【幸子ちゃん】
幸子ちゃんは小学校から帰って来て、土曜のお昼に一人で食べていたという好物のチャルメラと冷や飯を注文する。その頃から、キャバクラの帰りに店に寄ってくようになった。「幸子」という名の女には、なんとなく"不幸"が似合っている気がするマスターだった。
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【ユキちゃん】
花園のマドンナと呼ばれている評判の占い師。みそラーメンを注文して「景気は悪かないけど気が滅入るよ。一日中、不幸な女ばっか相手してんだから」とマスターと言葉を交わす。1ヶ月後、仕事場を訪れた幸子ちゃんに彼がいなくなった事を相談される。
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【九十九瞬】
カウンターで幸子ちゃんはお札を数枚、九十九瞬のポケットに入れると、瞬は「一緒に温泉行こうな」と告げ、すぐ店を出て行く。別の日には、「今夜泊まって行くから、サッポロ一番みそラーメンを買って来て作って欲しい」と幸子ちゃんに身勝手な電話を掛ける。
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深夜食堂 第2集
第15夜 刺身のつま
【小森只男】
ドラマで見かける名脇役の小森只男が、ちょくちょく訪れる。このごろは、はなっから刺身なんか注文しないで、もっぱら「つま」ばっかりになっていた。忠さんに「あんた、刺身のつま好きだねぇ」と振られると、「ええ、大根役者ですから」と返した。
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【小森紗枝】
巨匠・黒川監督の10年ぶりの映画制作発表があった。常連達は小森只男さんの主役抜擢に、盛り上がっていた。そこへ、娘の紗枝を伴い小森さんが来店する。さらに紗枝はその映画でデビューを飾るという。みんなで親子を囲み記念写真を撮ることになった。
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第16夜 冷や汁
【バスケット部の江木くん】
テレビで流行っている「ボビーズダイエットジム」に夢中の「リバウンドの女王」まゆみちゃんが、スッキリしたシルエットで来店した。お盆のクラス会に向けて、憧れていたバスケット部の江木くんに会うため、ガンバっているそうだ。
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【クラブのママ】
歌舞伎町でクラブをやってる美人ママが最近まゆみちゃんのマンションに引っ越してきた。彼女はいつも「冷や汁」を注文する。いりこや小アジのダシに、キューリ、シソ、ゴマなどの具入りの冷やしたみそ汁をご飯にかける九州の郷土料理である。
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第17夜 タマゴサンド
【藍川リサ】
グラビアアイドルを目指しモデル事務所に所属しているが、このところバイトの方が忙しい。店で一緒になった中島くんにタマゴサンドを分けてもらうと、リサがあまりに美味しそうに食べるので「どうぞ好きなだけ食べてください」とさらに勧められる。
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【中島くん】
パンを持ち込みマスターに玉子サンドを作ってもらっていた。大学3年の新聞奨学生で、高倉健のように無口で不器用な男である。新聞休刊日には新聞の代わりに食パンを持って来てくれる。リサへ玉子サンドをおすそ分けしたことがきっかけで、惹かれあうようになる。
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第18夜 秋刀魚の塩焼き
【キミトシ】
ストリッパーのマリリンの彼氏で、秋刀魚の塩焼きを、身を残さずきれいに食べる。「男は顔じゃない、心と指先よ!」と言わしめたマッサージ師。舞台に乱入して騒ぎを起こし、マリリンに説教されるが、逆に「ちょっとうれしかったよ。」と惚れ直されてしまう。
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第19夜 お茶漬け
【ミキ】
マスターが「お茶漬けシスターズ」と呼んでいる三十路OL三人組のひとり。いつも「うめ」を注文する。元彼が「お茶漬けシスターズ」のカナと付き合うことになり、二人はジュンちゃんのゲイバーでトラブルを起こす。
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【カナ】
「お茶漬けシスターズ」のひとり。いつも「しゃけ」を注文する。カナは入院中のミキを親身になって世話をした事もあった。カナは今日は何故か「うめ」を注文してミキの隣に座った…。
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【ルミ】
「お茶漬けシスターズ」のひとり。いつも「たらこ」を注文する。具合の悪い母の面倒を看るために九州の実家に帰り、見合いをする。残った二人は八つ当たり。
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第20夜 トイレの客
【島ちゃん】
ボーダーの島ちゃんは元船乗りで、「昔から船乗りはこれに決まっている」と年がら年中、ヨコ縞のシャツを着ている。タテ縞の「ストライプの彼」と並んで、うるめいわしと日本酒で一杯やっていた。
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/
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【ストライプの彼】
切羽詰まった様子で「ト、トイレ貸してください!」と入ってきたタテ縞のシャツを着た「ストライプの彼」は、「ボーダーの島ちゃん」が食べているのを見て、うるめいわしを注文する。
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【ストライプの彼の妻】
妻は「あなたは日本一ストライプが似合うから」といつもシャツを買ってくる。「強面で、あまりしゃべらないが、とてもあたたかい人柄の島ちゃんと友達になった」と夫から聞いていた。
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第21夜 オニオンリング
【羽田くん】
いつもオニオンリングを注文する羽田くんは、誰言うことなく「タマネギ王子」とアダ名がついていた。ある日、多めのオニオンリングを感慨深げに味わい去って行った。それからパッタリ来なくなった。
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第22夜 カリカリベーコン
【滝沢さん】
元警察官で若い頃は白バイに乗っていた。いつもサテンのモーニングみたいな、カリカリベーコンとスクランブルエッグをつまみにビールを飲んでいる。定年の日にピアスの穴を開けて来店した。
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【ミュージシャンの若者】
滝沢さんが飲食している時に、カリカリベーコンとスクランブルエッグを注文したミュージシャンの若者に、マスターは「ウチじゃあそれ、モーニングって言ってんだ。次からはそう言ってくれ」と伝えた。
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【エリー】
エリーと滝沢さんはその昔、レディースVS白バイ隊で、深夜の甲州街道で渡り合った仲だった。滝沢さんが白バイを引退後何年かして、夜勤明けの昼間にふたりはバッタリ再会していた。
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第23夜 カキフライ
【村田ちゃん】
なぜかひとり前で売り切れてしまう。いつもタイミングの悪い村田(ムラッ)ちゃん。村田ちゃんのあまりの落胆ぶりに、カキフライを注文していた向井さんが「そんなに恋い焦がれてるならどうぞ」と譲ってくれた。
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【向井さん】
閉店間際のスーパーのそうざいコーナーにレバにら炒めがぽつんと売れ残っていた。20%引きのシールの上に40%引き、その上に60%引きのシールが張ってあった。向井さんは自分の娘を見るようだと涙した。
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第24夜 肉じゃが
【北ちゃん】
マリリンが主役の第8夜、第18夜に脇役で登場。めしやのカンターやストリップ劇場で忠さんら大勢の中のひとりだった。第24夜「肉じゃが」で主役とツーショットで絡み、名前と肉屋を営んでいる事が判明する。登場頻度が高い常連。
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【千秋さん】
常連の北ちゃんが突然連れてきた婚約者。千秋さんの家では、すき焼きも肉じゃがも豚肉だったので、マスターの牛肉の肉じゃがを食べて驚く。「今度北さんに牛肉の肉じゃが作ってあげる!」「千秋さんの豚肉の肉じゃがも食べてみたなぁ!」と熱々の二人。
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【堀江さん】
口笛とともに現れるロマンチストの堀江さん。転勤先の福岡で同棲する彼女がいた。堀江さんの好物が肉じゃがだと知った彼女がアパートに来て作ってくれた事がきっかけで、二人は付き合うことになった。
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第25夜 ソース焼きそば
【風見倫子】
彼女は今日も夜風といっしょに入ってきて「ソース焼きそばの目玉焼きのせ」を食べていった。入れ違いに入ってきた元ファンクラブ会員の情報によれば、どうやら彼女は元アイドルで、映画やドラマで活躍中の女優「風見倫子」らしい。
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【財布を拾った男】
落とした財布を届けてくれたお礼に、マスターが朝めしをごちそうすることになった。テレビでは「風見倫子」主演の映画の報道が流れている。彼女は昨日も来店して、「ソース焼きそばの目玉焼きのせ」を食べていたと話をすると…。
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第26夜 割り箸
【溝口っちゃん】
うまく割れるかどうのか?のカケだと言って、溝口は割り箸を割る。奥さんと出会ったのは、キレイに箸が割れたファミレスだった。最近は、割り箸がキレイに割れないから、人生と同じでなかなかうまくいかないとこぼしていた。
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【大楠加代子】
クラブオークス(CLUB_OAKS)のママは、割り箸が苦手でマイ箸を持参している。円昼師匠は、「加代子ママは、悪い人ではないが、男の養分を全部吸い取るような女性だから気をつけるように」と溝口っちゃんに釘を差していた。
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第28夜 いただきます
【白井ゆり】
AV男優の田中くんが連れてきたのは、デビューしたてのAV女優。彼女の「いただきます」と手を合わせる姿に、「今どきこんな娘はなかなかいない」と店にいた連中は皆、心奪われる。「ゆり根」が好物で、猫舌なのに茶碗蒸しをいつも注文する。
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第29夜 プリン
【南さん】
麻雀の順位は注文見れば、すぐわかる。上司の南さんは、今夜も豪勢に何品も並べて飲んでいる。デザートはないのかと聞くので、「プリンが好きでサ、たまに作るんだ。あいにく、今日ひとつしか残ってないけど。」とマスターは答える。
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【北村さん】
どうやらプリンは、その日の勝者のみが食べると4人の中で暗黙のうちに決まったらしい。今夜は北村さんが「あー、おいちい。でもあげなーい。」とウイニングプリンの儀式をやっていた。
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【西山さん】
ボクらは粗食主義ですからと、いつも二人は、お新香でめしを食っている。よっぽどプリンを食べたかったのか翌日もやって来たが、あいにく作ってなかった。後日、二人が来たので、プリンを勧めると、「どうせなら麻雀に勝ってウイニングプリン食べたいから、いらない。」と断られる。
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【東田さん】
麻雀の負けが込んで、集めていた切手を売って払うため、記念切手を高く買ってくれる所をマスターに尋ねる二人。そんなに負けるのに、なぜやるのか聞くと、東田さんは、上司に勝ってウイニングプリン食べながら、「あげなーい」って言いたいと決意は固い。
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深夜食堂 第3集
第30夜 鍋焼きうどん
【ひとみ】
「冬に男と別れるもんじゃないわね…寒くって、夜が…」とぼやくひとみ。また、男に貢いで捨てられたようだ。受験シーズンになると鍋焼きうどんを食べながら、ひとみは今夜もあったかそうな若者を待っている。
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【青森の受験生】
ひとみは受験生をタダで泊めて、帰りには弁当買ってお土産持たせて、不合格のおわびにと、洋服まで買って送っていた。しかも一人や二人じゃない。青森の受験生はこの前のお礼にと、律儀にリンゴをひと箱送ってくれた。
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【かすみ】
あれから八年後、ひとみは子供をつくれなくなり、落ち込んでいた。同僚のかすみはマスターに相談して、店を貸し切りで、誕生パーティーを開いてあげた。かつて、ひとみに男にしてもらった、あったかい若者達が集まってくれた。
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第31夜 再び赤いウインナー
【加藤将太】
メジャーで17勝をあげたピッチャー。大リーグを辞めて日本の楽天球団に戻って来ることが決まった。加藤と竜ちゃんは、中里高校で、元チームメイトだった。加藤はクミちゃんが結婚式の祝電をとても喜んでいたことを竜ちゃんに伝えた。
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【クミちゃん】
タッパいっぱいの赤いウインナーを高校球児の竜ちゃんに差し入れていた。あの日、自分が竜ちゃんを誘わなければ、不良達に絡まれることもなかった。竜ちゃんが退学することもなかったと心を痛めている。
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【永井くん】
スポーツ記者 永井くんが告げた加藤投手の日本球界復帰情報に、店に居合わせた竜ちゃんは驚きを隠せない。後日、竜ちゃんがバッティングセンターで130キロぐらいの球をガンガン打ち返しているのを目撃する。
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第32夜 ゆでたまご
【毛利くん】
世の中にたまご好きは数あれど、毛利くんほどの猛者はちょっと心当たりがない。かたゆで専門で、ちびちび酒呑みながら、七つくらい平気で食べてしまう。ある日、「かたゆでだと のど通らないんです。二個…半塾でお願いします」とため息をついた。
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【森教授の同級生】
自分のヘアスタイルを棚に上げて、毛利くんに「さっぱり剃っちゃった方が潔いよ」とアドバイスする。37夜「魚肉ソーセージ」にも登場。森センセイの幼なじみで、学生時代の学生服の胸ポケットのエピソードを紹介する。
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【星さん】
酔っぱらうと誰とでも、すぐ友達になり、よく店へ連れてくる。よく小さいショルダーバッグを掛けている。初登場は第10夜「ナポリタン」で、第16夜「冷や汁」、第25夜「ソース焼きそば」、第57夜「冬至のカボチャ」、など多数登場。
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第33夜 半分こ
【福島さん】
福島さんは、キミちゃんに「シンちゃん」と呼ばれている。福島さんちは姉さん女房で、なんでも仲良く半分こして食べる。初めて来たときから、いつも顔に青アザをこさえてるので、尋ねたことがある。ケンカのあと仲直りして、いつも店にやって来るらしい。
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【福島キミ子】
福島さんは、ああ見えて結構モテるから、ちょくちょく浮気して、その度に大ゲンカ。でも…二、三日経ったらケロッと仲直りして、ラブホテルに行くのが決まりになっている。二人でジュンちゃんの店「紫の上」にも現れるそうだ。
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第34夜 バターライス
【ゴローさん】
今や絶滅寸前、新宿の流し。歌ってもらう前に、バターライスと小豚汁をオーダーして、いつものルーティーンで食べる。マスターはゴローさんからは金はもらわない。その代わりに一曲だけ歌ってもらうことにしている。
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【戸山さん】
村田ちゃんがマスターの大嫌いな料理研究家の戸山さんを店に連れてきた。家でも食べれるだろうに?あれからバターライスをオーダーするようになった。奥さんが帰国子女で、家じゃパンしか食べさせてもらってないらしい。
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第35夜 唐揚げ
【サヤちゃん】
眠ってたなんて思わなかった。「夢見ちゃった」彼女がそう言って目を開けた。「誕生日にかあさんが作ってくれた鳥の唐揚げ食べようとすると、お兄ちゃんが食べちゃうの。だから唐揚げください」と注文した。
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【サヤちゃんのヒモ】
サヤちゃんは、たまに来てカウンターで眠っていくようになっていた。常連達には彼女の寝顔見てるだけで、酒がすすむんだよと評判だった。男があらわれ、「金!」と一言。金を受け取ってサヤちゃんを連れて行った。
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【サヤちゃんのアニキ】
店でサヤちゃんがヒモとトラブっているところへ、竜ちゃんとサヤちゃんのアニキが突然ふたりで現れた。てっきりその筋の人かと思ってたら、千葉のマル暴の刑事で竜ちゃんとは古い知り合いだったらしい。
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第36夜 たけのこ
【笹原センセイ】
1979から80年頃、原宿のホコ天でハデな衣装で踊ってた若者達は「竹の子族」と呼ばれ世間を賑わしていた。笹原センセイは昔はやせてて沖田浩之とよく間違えられ、「侠気乱舞のマサシ」と呼ばれていたと豪語している。
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/
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【呪帝夢(ジュテイム)のカオル】
カオルが当時の衣装を持って来ていた。それに感激した堀江くんが「今度、集まってなんかやりませんか」と提案する。それから毎週サタデーナイトは、店で元竹の子族の集会が開かれることになった。
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/
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【河本くん】
河本くんが「かあちゃん竹の子族だったんだ」とつぶやく。アルバムには当時の写真が一枚だけ貼ってあったようだ。数年前にニュースを見て「ヒロくん死んじゃったと」急に泣き出したこともあった。ちなみに彼の下の名前は浩之だった。
(C)安倍夜郎「深夜食堂」/
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第37夜 魚肉ソーセージ
【森教授(センセイ)】
森教授(センセイ)が店に来たら、マスターは黙って魚肉ソーセージを5、6本、箸立てに突っ込んで出すことにしている。中学の時胸ポケットには、万年筆の代わりに魚肉ソーセージがささっていた。
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【ルミちゃん】
森教授はよく行くカフェの前を、ルミちゃんが大きなマスクをして足早に通り過ぎて行くのをいつも眺めていた。彼女は35歳フリーターで森教授とは20歳の年の差があるけど、二人はうまくいっているようだ。
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【留学生ペーター】
森教授がドイツ人の留学生ペーターくんを連れて店にやって来た。森教授は「これが日本が誇る魚肉ソーセージです」とペーターにも勧めた。少し遅れて入ってきたルミちゃんをペーターに紹介した。
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第38夜 春雨サラダ
【サユリ】
ミホと同級生のサユリは母校の小学校で先生をしている。春雨サラダをオーダーすると、春雨サラダが大好きだったシガッチのことが話題に上る。サユリはシガッチの事が好きで、サユリも毎日食べてたら、春雨サラダが好きになった。
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【ミホ】
同窓会の幹事会の帰りにミホが、親友のサユリと春雨に降られて入ってくる。今度の連休に、卒業するときに埋めたタイムカプセルを30年ぶりに掘り出し、同窓会が開かれるらしい。
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【シガッチ(志賀)】
ミホがシガッチを伴い来店した。同窓会前日、サユリが盲腸で入院したので、二人は、タイムカプセルを持ってお見舞いに行ってきたのだそうだ。シガッチは、サユリのことを「ちっとも変わってなくてびっくりしたよ」と言った。
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第39夜 あさりの酒蒸し
【おレンさん】
へべれけに酔っぱらった客は断ることにしているんだが、おレンさんだけは別なんだ。「またよっぱらってんな。息子に心配かけちゃいけないよ」とマスターが声をかけるが、「説教ならいいよ。"あさりの酒蒸し"と酒!」とおレンさんは注文した。
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【丈さん】
息子の丈さんに頼まれて、おレンさんには酒を水で薄めて出すようにしている。「この酒水っぽいなぁ…」。どうやらバレているらしい。本人に気づかれないように、おレンさんが来ていることをマスターは丈さんに電話で知らせることになっている。
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第40夜 ビーフストロガノフ
【ビーフストロガノフの女】
店に初めて訪れた女がビーフストロガノフを注文した。マスターが必死で作っている間、彼女はプチプチをして待っていた。マスターはまあまあのビーフストロガノフが食べたくなったら、次は早めに連絡くれるように伝えた。
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【町田】
町田の携帯に「今日8時"R"で」と彼女からメールがはいる。彼女が席に戻るときに二人は目配せを交わす。後日、上司からいきなり「町田くん おめでとう。三人目ができたんだって!?男の子だそうじゃないか。」と言われ、町田は動揺を隠せない。
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第41夜 ふりかけ3色パック
【紀子(ノリコ)ちゃん】
紀子(ノリコ)ちゃんには三人の恋人がいるらしい。冷やを飲み干すとご飯をオーダーした。マスターは茶碗に軽く盛ったごはんと、ボトルキープと称して、勝手に店に置いてある"のりたま・たらこ・ごましお"3色ふりかけを紀子ちゃんの前に差し出した。
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【紀夫(ノリオ)くん】
紀子ちゃんが赤いポルシェから降りた直後、紀夫くんが自販機前で落とした硬貨を拾ってあげた。「ビール買うの?だったら飲みに行かない?おごるわよ」と誘った。21歳・美大生の紀夫(ノリオ)くんは、眠っているときに紀子ちゃんの寝顔をスケッチしてあげることもあった。
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【赤西選手】
赤西選手の劇的な代打逆転スリーランホームランが飛び出し、チームは勝利した。紀子ちゃんはテレビのヒーローインタビューを見ながら、3色ふりかけをたらこに回して、ごはんにふりかけると、おいしそうにほおばった。どうやら、赤いポルシェの男ってぇのが赤西選手らしい。
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【塩野】
仕事終わりに二人はバーにいた。塩野は溜息をつく「出向になるかもしれない」と打ち明けた。「そう、たいへんね会社員も」と紀子ちゃんは返す。「どうだろう連休、久しぶりに箱根でも行かない?」「えっ、ホント!!」と交渉は成立した。
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第42夜 らっきょうの甘酢漬け
【志村さん】
そろそろどうかなラッキョ?今年も一番乗りは志村さんだ。志村さんは個人タクシーの運転手で、早めに切り上げた日は朝六時頃、一杯やりにくる。「そんなに好きなら自宅で漬けたらどうだい?」とマスターが聞くと、「手がラッキョ臭くなっては仕事にならない」と奥さんに言われてるらしい。
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【久光涼子】
イタリア料理店オーナーでエッセイストの涼子は、ワイドショーのコメンテーターもしている。なかなかのやり手という評判はマスターにも届いていた。彼女は銀座のイタリア料理店オーナーシェフと結婚し、店を大繁盛させた。旦那が死んでからホテル業にも進出している。
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第43夜 ちくわ
【キューリを突っ込んだヤツ】
いつ来ても注文するものは同じだけど、決して常連ぶって「いつもの」なんて言わない。「幼稚園の時、女の子にちくわの結婚指輪をあげたことがある」らしい。 店の客たちもなんとなく素朴な彼のことが好きになる。
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【チーズを突っ込んだヤツ】
ある雨の日のこと、「ちくわにチーズ突っ込んだの食べたいんだけど」。店内に、なんだか言葉かけちゃいけないような空気が流れる。マスターは黙って、ちくわにチーズを突っ込んでだした。
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